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拼音を知れば99%の中国人に勝る!?

(写真はimage.baidu.comより引用)

皆様こんにちは!

中国語と言えば🔗漢字!……のはずなんですが、でも、あのローマ字=拼音(ピンイン)は、一体なんだ?

日本の仮名が漢字由来なのは有名ですが、さて拼音は?

当学院で過去に延べ1000人の中国人に聞いた結果、なんと99.8%が知らなかったその闇の歴史とは?

● 中国人の大学教授が拼音を知らない!?

拼音が国家の正式な「文字」として制定されたのは1958年、新中国成立後に作られた、実はとても新しい制度なのですね。

しかし、新中国では相次ぐ社会混乱でまともに教育できず、学校でちゃんと教えられるようになったのは、1976年以降。

これ以前に学生だった人、つまり今50代以上の中国人のほとんどは拼音を習っておらず、知らないのが普通なのです。

それは学歴の問題ではないため、大学教授が拼音を知らない、なんてこともごくごく当たり前にあるわけですね。

(写真はamazon.co.jpより引用)

● 拼音普及に大貢献したのはSNS!

文化大革命の混乱からようやく立ち直った80年代以降、拼音が小学一年生の必修科目になったことで、若い人の多くが拼音を知るようになりました。

しかし、一般人で間違えずにちゃんと拼音を書ける人は多くなく、その理由は「使う必要がなかったから」です。

教育が行き届いたお陰で多くの人が自然と漢字を身に付け、その中で拼音はある意味「無用の長物」となっていたのです。

しかし、この状況を大きく変える出来事が起こりました。

IT化でメールやSNSを使う人が爆発的に増えたのです。

それまで日陰者だった拼音はここでついに必需品となり、かつて拼音を習って来なかった世代の人たちも、今続々と拼音を覚え、使い始めるようになったのですね。

● 本当は恐ろしい!拼音が作られた理由

ではITと無縁の50年代に、拼音が作られたのは一体なぜ?

標準語普及?正しい発音を教える?

中国人の99.8%がそんな間違った回答をしたこの問題の正解は、なんと「漢字を廃止するため」なのです。えっ!?と誰もがびっくり。

だって漢字発祥の国で漢字を廃止するというのですから。

実は、かつて中国人の識字率は非常に低く、1%程でした。

これでは国家の発展に必要な教育など望むべくもありません。

そこで「時代遅れ」の漢字を廃し、近代国家になるために、かつて漢字の廃止が国家目標として真剣に検討されました。

そこで漢字に代わる「文字」として、拼音が誕生したのです。

しかし、その後識字率が向上してこの目標は消滅。今拼音は、漢字の表音記号、とりわけIT機器の文字入力ツールとして、中国人のIT生活を支える役割を担っているのですね。

これってまさに「瓢箪から駒」ですよね!中国語では……

「弄假成真[nòngjiǎchéngzhēn]」。れれっ?「噓から出た実」?

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