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北京人の発音が良くなってきた!?

皆様こんにちは!

北京人の発音がきれいになって来た!

と聞いたら、大抵の人は、はっ???って思いますよね。

北京人が発音きれいで当たり前じゃないか!

北京語が標準語なんだから…って、違うんです、それが。

今日は、中国語学習者の多くが勘違いし、中国人自身もちんぷんかんぷんな「北京語=標準語」説を叩きのめしてやりましょう!

 

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◆🏰◆北京語は聞き取りにくい!◆🏰◆

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北京はご存知中国の首都です。

古くからの住民はいわゆる「北京話」を話します。

首都で話されている言葉だから、これが標準なんだろう、と、外国人が思うのも無理はないことです。

しかし、北京周辺地域の住民は異口同音に「北京語は聞き取りにくい」と言います。

なぜなら、独特の舌巻き音と不鮮明な語気で話すからです。

「舌を巻く」というよりも「舌を下ろさない」といえるほど、北京人は舌を巻きまくります。

その聞きにくさたるや、当の北京人もよく聞き間違えるほどです。

でも、北京人は気にしません!当たり前だったからです。

また、かつての中国社会は今よりずっと大らかでした。

 

 

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◆🏰◆北京を離れて気付く、北京語は…◆🏰◆

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しかし、中国での人の移動が歴史上ないほど多くなり、他の土地で学業や仕事に滞在する北京人も増えました。

そして、多くの北京人は気付き始めたのです。

「北京語は標準語じゃないかも…」と。

もちろん、とっくの昔に気付いていた北京人もいますが、今ほどその認識が普遍化した時代はなかったでしょう。

かつて「北京語が標準語だと思っているのは北京人だけ」と揶揄された時代はもう過ぎ去ったわけですね。

でも、日本ではいまだに北京語は標準語だと思われているようで、街中では「北京語を教えます」なんて看板も見かけます。

ちょっと待って、皆さんもニューヨークで「東京弁教えます」なんて看板を見たらびっくりしませんか?

 

 

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◆🏰◆「北京語」には異なったニュアンスがある◆🏰◆

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確かに中国人も「北京語」と言います。

北京に近い地域では「訛りのある方言」という認識ですが、南方の中国人にとってはちょっと違った意識が働きます。

中国では標準語を指して「🔗普通話」と呼びますが、これはあえて「標準」という言葉を避けたと考えられます。

なぜ避けたか?それは、余りにも多様な言語の中で、一つの言語だけを標準としてしまうと摩擦が生まれるからです。

特に中国南方は古くから文化や経済が栄えていたため、自分たちの方こそ標準だ、と思う意識が強く、北京語=標準語とされることには抵抗が大きかったはずです。

それで、北方とは違う自分たちの言語の独自性を意識して、北方言語の総称として「北京語」と呼んできたのです。

それが日本では北京語=標準語に変わってしまったのは、東京一極集中の意識が強かったからかも知れませんね。

現在の中国では、教育環境やメディアの発達で、北京に限らず、中国各地で発音の標準化が進んでいます。

北京人だけ発音がキレイになったのではないのですね。

 

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