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キッズ中国語のススメ

写真出典:edu.sina.cn

皆様こんにちは!

大人になってから外国語で苦労した人なら、自分の子供に同じ苦労をさせまいと思いますよね。

そこで、キッズのうちに習得させよう!となるのですが…。でも、子供の言語習得について、ちゃんと理解していますか?

今回は、大人の都合で語ってはいけない、子供の外国語学習を一緒に考えてみましょう!

◆子供に「意志」はない

大人になってから「もっと勉強すればよかったな」と、後悔の念がしきり。

ドラえもんのお話ではないですが、今から小学生に戻れたら…などという妄想を、大抵の人は一度くらい持ったことがありますよね?

だからこそ、子供には…と、親は願うのですが、残念ながら、それは大人だから持つ意志なんですね。

子供には、「欲求」はあっても、「意志」はないのです。明確な意志が生まれるのは十代以降ですが、そうなると反抗的にもなり、親の願いもどこ吹く風。

だから世の親は、意志のないキッズのうちなら…と考えるのですが、悲しいかな、その親心を子は知らず。

なぜって?意志がないからです、はい。


写真出典:pipichinese.com

◆大人の理屈は通用しない

大人は理屈で考えます。こうやったらああなる、だから、そうするのがいいのだ、と。

でも、このような思考回路はだいたい10歳以降から。
それ以下のキッズ時代には、もっと根元的で、もっと直接的な欲求がほとんどなのです。

そして、その欲求が快適に満たされると、楽しいと感じ、そうでないと、嫌な感情が生まれ、避けようとします。

欲求にもいろいろありますが、言語習得にはコミュニケーションの欲求が大きく関わります。

で、「言葉ができたらもっとコミュニケーションできる」などと考えて言葉を覚えようとするのは大人の理屈。

キッズにとって、言葉なんてツールは眼中になく、「今、楽しくコミュニケーションできるか」だけなのです。

これを覚えたらもっとこうなる、とは考えないので、楽しくなければ、単純に避けようとするわけです。


写真出典:soho.com

◆意志を持たないハイスペックマシン

大人は外国語を練習するのに何度も繰り返します。

素晴らしい意志の力がなせる技ですが、でも、同時に、それは言語習得の能力が落ちている現れでもあります。

しかし、キッズは逆です。特に発音の習得能力は、まさに超高性能マシン。

意志がないのは残念ですが、そこは大人の知恵でやりくりしましょう。

そう、コミュニケーションが楽しく成立するような環境を作ってあげるのです。

もちろん、ツールは中国語で。
ただし、発音の仕方や、文法説明なんて理屈は不要。
会話の意味ですら、実は重要ではないのです。

大事なのは、コミュニケーションに伴う音声は何か、ということだけです。

例えば、先生と一緒に歌を歌う、或いは漢詩をそらんじる、またはお絵描きなど。

一緒にできれば、それは立派なコミュニケーションです。

そして、その過程に中国語があるようにすることで、子供はその音声を覚え、やがて相手の反応を理解し、
そして、自分の欲する反応を相手から引き出すために、それに適した音声(=単語や文)を操るようになります。

そうやって言葉は子供たちのツールになっていくのです。

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