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12.132024
リスニングはパズルやないで!
写真出典:probe.com
皆様こんにちは!
リスニングアップは中国語学習の最重要事項。
でも、聞き取れない文を一生懸命聞いてませんか?しかも、それで打ちのめされちゃってるなんてこと…
えっ、あるって?じゃ、すぐにやめましょう!
でも、聞き取れない文を聞き取れるようにするのが聞き取りアップの練習じゃないの?
と思ったあなた、今回の内容はきっと救いの手となりますよ。
写真出典:sohu.com
◆聞き取れないものはやっぱり…
私たちは学校で、実に多くのテストを受けてきたことで、いつしか「テスト=勉強」だと思い込んでしまいがちです。
だから、出された課題ができるかどうかを、とても気にするようになってしまったのかも知れません。
課題のクリアを至上命題のように感じてしまって、聞き取れない文章(=課題)を聞き取れるまで聞く、
なんて過度にこだわってしまうことがよくあるようです。
でも、ちょっと待って下さい。それって効果あるのかな?
テスト勉強が必ずしも効果的な学習法でないことは、多くの方も経験的に感じているのではないでしょうか。
ことリスニングに関していえば、これは正に正論です。
まずリスニングの大前提として「聞き取れないものは幾ら聞いてもやっぱり聞き取れない」のですから。
写真出典:lingochinese.com
◆100回かけて聞き取る効果は?
そうは言っても、聞き取れないものを聞き取りたい、と思う心情があるのも確かですよね。
聞き取れた単語を少しずつ紙に書き足して、何回も何回もそうやって文章の穴を埋めていき…
ついには原文を完成させる!嬉しいですよね。そのために100回聞いたという猛者もいます。
当然その過程でかかる時間も膨大ですが、でも、これってジグソーパズルに似ていませんか?
ピースを合わせて絵を完成させるように、単語を合わせて文章を完成…
確かに達成感ありますね。しかし、これは単なるテストの穴埋課題であり、
リスニングアップにはほとんど役立たないばかりか、実際にはメンタルが打ちのめされる人も多数…
100回も聞くなんて、正に奇人…いや鬼神です!
写真出典:yuyevip.com
◆知っている言葉を聞き取るのがリスニング
カフェで本を読もうとしたら、隣の会話が気になって…なんていう体験をしたことがある方もいるはず。
でも、知らない言葉だと全然気にならないですよね。
これは、🔗母語にない音声を端から無視するという脳の仕組みから来ています。
本人の意思に関わらず、私たちの脳は常に周りの音を取捨選択しています。
脳が不要と判断した音は自動的に無視されるのです。
例え一時の集中力で、単語のパズル合わせをしても、試験前夜の勉強と同じで、大抵は頭に定着しません。
重要なのはパズル完成の満足感ではなく、文章です!
🔗音字合一に必要なのは知っている言葉の聞き取り、これを繰り返すことで、脳がその音と字を認識し、
やがてそれを「必要な音」と判断するようになります。
これがリスニングアップに繋がり、初めて聞く文でも、脳はこの音を認識しようと働いてくれるようになります。
そう、最初から自分に合った文章を用意すれば、パズル組立ての過程は要らないってことなんです!