まだコロナ禍前まで回復とは行きませんが、企業からはそろそろ中国赴任の動きが出てきました。以前はなかなか下りなかったビザも、最近は企業向けに下りるようになってきました。
　そこで気になるのは中国でのネット事情ですね。

● VPNだけじゃない規制回避の方法

　中国国内に行くと、とにかく不便なのがネット環境。もはや身体の一部と化したSNSアカウントが突然使えなくなってしまうのですから、当然です。これを回避する方法としては、VPNが良く挙げられます。
　スマホ一つで使えて、値段も高くないので、多くの人が使っているのですが、同時に、「接続が不安定」「設定が面倒」などという声も聞かれます。そこで、モバイルWi-Fiを使う人もいます。一時期有名になった「イモトのWi-Fi」もそうですね。
　しかし、これもVPNの原理は同じなので、時々上手くつながらないといった問題は起こり得ます。

● SIMカードがおススメ！

　実は意外に知られていないのがSIMカードを使う方法です。ネットショップなどで「SIMカード　中国」で検索すれば、中国大陸で使えるSIMカードをたくさん見つけられます。多くは香港の事業者が出している物ですが、中国大陸でも普通に使うことができます。こちらは香港の回線を経由しているため、VPNよりずっと安定しており、ストレスなく使うことができます。これらのSIMカードは使用できる容量と日数が限定されており、それを超えると使えなくなるので、いわゆる使い捨てとなります。長期にわたって使う場合は、十数GB、30日間の物を複数枚準備しておけばよいでしょう。
　価格も実は案外安く、大きな負担にはならないでしょう。

● もう1台スマホを用意するのがベター！
　但し、普段使っているスマホでこれをやってしまうと、元々のSIMカードが使えなくなってしまうので、別のスマホを1台用意するのが良いでしょう。
　または海外で一般的なダブルSIMのスマホであれば、1台のスマホで簡単に二つのSIMを切り替えられるので、日本と中国をよく行き来する場合には大変便利です。もし中国でスマホを買う機会があればトライしてみて下さい。
　日本のスマホを使う場合はSIMロックを解除して、SIMフリーにしておく必要があります。また、通信規格は4Gに対応したものにしましょう。LINEやTwitter、YouTubeなどはいうに及ばず、スマホのデザリング機能を使えば、PCでのビデオ会議も
難なくこなすことができます。
　中国でもVPNの必要性を感じないぐらい快適なネット環境を手に入れることができるようになりますよ！