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ならず者の日ってなに?

(アイキャッチ写真はyahoo.co.jpより引用)

皆様こんにちは!

中国語で「~節」が祭日を指すのは既にお馴染みですね。

伝統的な「春節」や建国記念日の「国慶節」などは有名。

欧州由来の「聖誕節」もなんとなく漢字で意味が分かるし、最近では「万聖節(ハロウィーン)」なんてのも流行中。

では、「光棍節[guānggùnjié]」はなんでしょうか?

実は日本にも輸入されているんですよ!

● 光棍節(光棍节)」は「ならず者の日」

「光」の字が入っているからって、何か神々しさを感じたあなた、全く逆です。「光棍」は元々「ならず者」などを指した言葉で、そこから変化して「独身の男性」を指すようになりました。

実はこの「光」、品詞によって意味が極端に変わります。

名詞では日本語と同じですが、動詞では「さらけ出す」となり、副詞では「~だけ」や「~しか」に。ん?これは何の脈絡?

光が見える→遮る物がない→何もない→「~だけ.」…って、なんか、できの悪い連想ゲームみたいですね…。

じゃ、「光棍」だと「棍棒だけ」って意味?実はもうちょい深くて、「棍」には棍棒の他に「ごろつき」のような意味もあるので、「光棍=1人のごろつき」というのがオリジナルなんですね。

それがいつしか独身の男性を指すようになったわけです。

(yahoo.co.jpより引用)
● 爆買いセールの代名詞「光棍节」の起源とは?

今や世界に知れ渡った中国の爆買いセール祭り「光棍节」、そもそも単身者とセールがどういう経緯で繋がったのでしょうか?

光棍節は11月11日、そう、1がいっぱい、1しかないですよね。

1→1人→独身→11/11は独身だけ、という連想。もう一つ、「光棍」は確かに「棍棒だけ」と理解することも可能です。

数字の「1」をよく見てみると、棒にも似ていませんか?

独身と棒と1だらけ、これらの相似に気付いた南京の大学生が、90年代のとある11月11日にパーティーを開いたそうです。

世の中には「情人節」のようにカップルのための日はあるのに、俺たち独り者のための日はない。

だったら独り者同士で団結だ!と言ったかどうかはさておき、こうして光棍節が誕生したのです。

ローカルの若者たちが始めたこの一風変わった集いはその後、カップルたちを嫉妬、羨望する人々から人気を博していきました。

● ネット通販の巨人が動く!

さて、ひっそり(?)と流行してきたこの独身者たちのオフ会、そのビジネスの可能性を見逃さなかった人物がいます。

中国の大富豪として今や知らぬ者はいない馬雲(ジャック・マー)です。

彼は、当初ただのパーティーだった集いが年を重ねていく内に、独身者たちが相互に贈り物をし合っていることに注目します。

恋人や家族が贈り物をするのなら、独身者だって贈り物できる、若者たちのオフ会を見て、ネット通販の巨人はそう確信し、これをネット通販で大々的に実施しようと思い立ちます。

折しも時は2000年代、彼の立ち上げたアリババグループはネット通販を強力に推し進めようとしていました。

アリババはこの日を「双十一[shuāngshíyī]」と名付けて、独身者でも贈り物をしていいんだ、自分へ贈ったっていいんだ、という、従来のギフト商戦にはなかった革命的視点から、新たな消費需要を発掘したのです。

なんてったって、贈る相手がいない人をギフト商戦に引きずり込んだのですから。

あっ、贈る相手は…アリババだったのかな…?30兆円も…。

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