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中国語でサッカーを楽しむ!

皆様こんにちは!

「世界杯[shìjièbēi]」と書けば、もう何のことか分かりますね。

世界が沸騰するワールドカップはまさに4年に1度のお祭り、ファンにとってはもちろん、普段はサッカーに無関心な人でも、熱狂のお裾分けに与れるのがスポーツの魅力ですよね。

今回はそんなサッカーの魅力に中国語で迫ってみましょう!

● 中国色満載の漢字サッカー用語

当たり前ですが、中国語のサッカー用語は漢字だけです。

だからよーく見ると、意味を推測できる物もちらほら。

例えば、「红牌[hóngpái]」はレッドカード、と来れば「黄[huáng]牌」もお分かり。

その調子で「角球[jiǎoqiú]」(=コーナーキック)や「任意[rènyì]球」(=フリーキック)もなるほど!ですよね。

また、漢字表記のポジションは、その役割も一目瞭然で、「前锋[qiánfēng]」(=フォワード)、「后卫[hòuwèi]」(=ディフェンダー)、「门将[ménjiàng]」(=ゴールキーパー)とイメージし易いですね。

これらはほとんど英語からの意味訳で、まともなんですが、これが技の呼称になると、かなりフザケて来ます。

例えば、「帽子戏法[màozixìfǎ]」(=ハットトリック)は一休さんばりのとんち。

更に、2得点は「梅开二度[méikāièrdù]」、4得点は「大四喜[dàsìxǐ]」、5得点は「五子登科[wǔzǐdēngkē]」と、一体なんのことやら…。

実はこれら、故事や民話に由来しているとか、って知るか!

それに「大四喜」なんか、良く見ると麻雀の役じゃないか!

● 必殺技はカンフーワールドの迷宮!

さて、サッカーの醍醐味はなんてったってゴールシーンですが、これも中国語にかかればカンフーの必殺技そのものです。

まず、ベッカムや中村俊輔の得意技、カーブボールは「圆月弯刀[yuányuèwāndāo]」、まんまカンフー小説のタイトルです!

次に、キャプテン翼で子供たちを虜にしたあの華麗なゴール技、「倒挂金钩[dàoguàjīngōu]」って……、一体なんのことだ?

そして、伝説になったマラドーナの5人抜きゴールみたく、一人で何人も抜いて得点すると「一条龙[yìtiáolóng]」(=一頭の龍)。

あっ、その感覚、なんか分かる!と思った方、もう中国サッカーの迷宮にハマりこんでいますよ!

あと、キーパーと1対1になった差しの勝負は「单刀[dāndāo]」、三国志での関羽の名場面「単刀赴会」が由来のようですが、今までで一番まともなネーミングに思えてきます。

● もはやジョークの域に達したサッカー用語!

ところで、烏龍茶ならぬ「乌龙球[wūlóngqiú]」という謎の用語もあります。

実はこれオウンゴールのことで、お茶とは関係ありません。

音が似ているのと、広東語で「乌龙」が勘違いを意味するため、香港で使われだし、やがて本土へ広まった言い方なのです。

そして、同じように香港発の極めつけ用語は「世界波[shìjièbō]」。

なんだこりゃ?かめはめ波の親戚かな?

実は、広東語の「波」の発音は英語のballに似ていることから、そのままボールを指すようになったのです。

そういうわけで、「ワールドボール」とでも訳せそうなこの言葉、難易度が高くて、とにかく素晴らしいゴールを指すのですね。

そんなゴールが出ると、実況者は「世~界~波~~!」と、マイクに向かって絶叫しますので、最高に盛り上がるわけです。

その瞬間にテレビの前でかめはめ波ポーズをしている中国人は、きっと一人や二人ではないはずですよ。

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