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餃子は究極のパーティ料理!

日本で正月の食べ物と言えば、餅ですよね。では、春節(春节[Chūnjié])を代表する食べ物は?
そう、皆さんご存じの餃子(饺子[jiǎozi])です。日本人にも馴染みの深い餃子ですが、今回は中国の餃子事情を深掘りしてみましょう!

◆年越しの一大行事

🔗《キングダム》の時代より遥か前からあった餃子、紛れもなく中国を代表する食品ですが、それでも年がら年中餃子というわけには行きません。
中国では水で茹でる水餃子(水[shuǐ]饺)が主流で、作るのが結構面倒。しかも、作った端から食べて行かないと、くっつき合ってしまいます。

皮も小麦粉からこねて、一枚一枚伸ばしますが、これもすぐに使わないと、くっついてしまう…。
そんなわけで、餃子となると、大勢集まってパーティのように、ワイワイやるわけです。
それにピッタリな時期は、そう、年越しですね。
大晦日の夜から準備し、零時を回ったらワッと食べる、いつもは早く寝る子供たちも、この日ばかりは、深夜から食べるご馳走を目当てにお手伝いします。
縁起物だから春節に食べる、というのも一理あるが、皆で協力し合うこのパーティ感が楽しいですよね。

◆日本の餃子は残り物?

日本でも「ビール片手に餃子」は大人気の定番!

今でこそ、多くの中国人もこれに舌鼓を打ちますが、昔はお店で餃子を頼まない中国人も多かったです。
中国では、焼き餃子はメジャーではなく、特に一般家庭では、焼いて食べるのは残り物だけ。
今のようにグルメ情報が溢れていなかった時代、お店で焼き餃子を出された中国人の反応は、「なぜ残り物を?」が多かったに違いありません。
日本の餃子文化を知ってからでも、なんとなく「残り物にお金を払いたくない」との観念を長らく持っていたという人も少なくありません。
しかし、やはり美味しい物は美味しい!
今では、「日本の餃子食べ歩き」をテーマとする🔗インフルエンサー(网红[wǎnghóng])もいますよ。

◆餃子を食べない中国人がいる?

日本だけでなく、🔗ロシアや欧州の料理にまで影響を与えて来た「元祖ガチ中華」の餃子ですが、意外なことに、餃子をあまり食べない中国人もいます。
餃子は山東省が発祥地と言われるだけあって、麦食文化が中心だった北方でポピュラーですが、米食が中心の南方では、余り盛んではありません。
特に冒頭で紹介したようなワイワイパーティは、上海や香港など日本人に馴染みの地域では、ほとんど見られない風習です。もちろん南方でも餃子はありますが、広東の🔗飲茶で見られるような、小ぶりで、凝った作りが特徴的ですので、さすがに一般家庭でこれを作るのは稀でしょう。

ですから、南方出身の中国人の中には、餃子を作ったことはおろか、食べたことさえない、または稀にしか食べないという人も結構いるのです。中国国内でもこんなに風習が違うのですね。

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