- Home
- カテゴリー別の利用方法
カテゴリー別の利用方法
目次
1.単語集
2.短文集
3.長文集
4.物語・小説
5.授業用教材
1.単語集
単語集にはありとあらゆる分野の単語が集められています。例えば「生活全般」、「食べ物」、「飲み物」、「ファッション」、「オフィス」など、身の回りのあれこれ、よく行くあの場所、職場や家庭でよく見かける様々な物の名称から、普段はあまり使わないけどちょっと興味のある分野の単語、そしてかなりニッチな物まで、多分野にわたる物の名称や呼び方を集めてみました。
「リスニングワールド」トップ画面の一番上のスライダーが「単語集」への入り口です。スライダーは5秒で入れ替わりますが、〈 〉などで動かすこともできます。
「単語集」のコンテンツの一覧を表示したい場合は、トップ画面上部の「検索」欄の「分野から選ぶ」→「単語集」で選べば、単語集の中のコンテンツ項目の一覧を表示することができます。
【お勧めの利用法】
単語集はちょっとした興味と軽い気持ちで聞いていきましょう。一回分の音声データは数十秒程度ですので、ちょっとした隙間時間、例えば通勤電車の中や、コーヒータイムなどに聞いてみて下さい。ピン音や日本語がついているため、意味と対比させながら聞くといいでしょう。聞きながら真似する「シャドウイング」よりも、先に何度か声に出して読み、それから何も見ずに、聞きながら漢字を頭の中でイメージする「音字合一」(おんじごういつ)のトレーニングをお勧めします。
色々な分野の単語をまんべんなく聞いていくうちに、自分の会話の中でも、それらの単語を自然に口にするようになるでしょう。
2.短文集
中国語を学習している皆さんには、こんな悩みはありませんか?
「ある程度は話せるが、途切れ途切れになって、スムーズに話すことができない」
実は、これは多くの中国語学習者に共通した問題点で、単語はもうある程度知っているのに、スムーズな文を話すことができません。この問題を解決するために、多くの学習者はより文法的な理解を深めようとし、却ってより難しい文法の罠にはまってしまいます。そうして苦労した挙げ句に、結局は難しい文法どころか、簡単な文も言えないままになってしまっています。
多くの人は「文法をよく理解していないから」と考え勝ちなこの現象ですが、実は、文法理解とはほぼ関係がありません。一番の原因は、そういった文に触れる量が圧倒的に少なく、しかも繰り返した練習量が少なすぎるのです。
言語の習得は多くの面で「知識の集積」である学校の勉強よりも、スポーツをすることに似ています。スポーツをする場合、その方面の知識を多く知っているからといって、良いパフォーマンスができる訳ではありません。それは「技能の体得」が欠かせないからです。多くの方が学校などでスポーツに参加した経験をお持ちでしょうが、その時に重視されたのが頭で理解するよりも、体を繰り返し動かして「体で覚える」ことだったのではないでしょうか?この「体で覚える」ことこそ「技能の体得」であり、言語の習得にもこれが絶対に欠かせません。
しかし、現実の中国語学習においては、多くの学習者が頭で理解する「知識の集積」にばかり目を向けてしまって、「技能の体得」をほとんど行っていません。そして、特に文字が連続した「文章」に関しては、この点が決定的に欠落したまま学習を続けている人が大半なのです。また、文単位で話せない人は、文単位での聞き取りも非常に苦手で、多くの場合は文の中の特定の単語だけしか認識できず、後は推測で意味を補っているという状況です。「聞く」ことと「話す」ことは相互に切り離すことができない「相互依存」で成り立っている能力です。つまり、文単位でスムーズに話すためには、文単位で正確に聞き取る能力が不可欠なのです。
「リスニングワールド」では、この方面の能力開発を特に重視しており、中でも「短文集」は文章の最小単位である「数文字から十数文字程度の短文」を大量に提供しています。この基本文型に近い文章を聞き取る能力を養うことで、文章聞き取りの能力を大幅に伸ばすことが可能になり、そしてスムーズに話すための大事な訓練ともなります。
【お勧めの利用法】
短文集には数文字~十数文字程度の、ほぼ「一息で言える」位の文を大量に収録しています。
収録内容は、例えば基礎コースでよく使う表現、検定によく出る表現、旅行、観光でよく使う表現などあらゆる範囲に及びます。中でも、基礎レベルの短文を収めた「基礎コース練習用」や、検定試験対策用の「中国検定HSKによく出る表現」は基礎~初級レベルの方が最も必要でありながら、最も不足している練習に最適です。
すべての短文にはピン音と日本語訳を付けており、自分でいちいち意味を調べることなく、気軽に文の聞き取りの練習ができるように工夫されています。基本的に1ページには10個の短文が収められてあり、1分程度の長さにまとめられてありますので、通勤途中やブレイクタイムなどのちょっとした隙間時間でも気軽に聞くことができます。
「リスニングワールド」トップ画面上から二番目のスライダーが「短文集」への入り口です。スライダーは5秒で入れ替わりますが、〈 〉などで動かすこともできます。
学習の中で、単語は一生懸命覚えるという人は結構いますが、文単位で覚えている人はあまり見かけません。しかし、話せるためには、文単位でスムーズに言えることが大事です。そして、そのためには文単位で聞き取れることが求められます。これらの練習によって、単語の意味がはじめて相互に繋がり、表現を作り出すことができるのです。つまり言語は文となってはじめて何かを表現でき、これによって自分の考えを述べたり、ある状況を生き生きと説明できたりするようになるのです。
3.長文集
私たちは皆学校などで「国語」を勉強してきました。「国語」は日本人にとっては日本語ですが、中国人にとってはもちろん中国語です。「国語力を養う」ことは日本と中国で内容に多少の差異はあっても、その基本的概念は同じで、文章を正確に理解し、また自ら作文する能力を養うことです。この「国語」の学習が言語の形成に大変重要であることは、その後の人生のあらゆる場面で多くの方が実感されていることでしょう。
しかし、中国語学習者の悩みの一つに、この「国語」学習に適した教材が大変少ないということが挙げられます。特に「音声」となっている教材はほとんど見当たらないといってもいいでしょう。その主な理由は、大変労力がかかる、ということです。文章を作るだけでも大変ですが、それを音声データにして、しかも大量に提供することはなかなかできません。このような現実が、多くの学習者を「せいぜい日常会話止まり」にしてしまっている大きな原因となっています。
現に、検定試験などを分析してみると、短文問題はそこそこ正解できても、長文問題では惨敗してしまっている方は大変多いのです。長文の理解には、文の前後関係から文脈を掴む力が必要です。核となる人や物事は何か、それがどう展開していくか、どこで話が転じるか、最終的に何を言いたいのか、など、これらの構文要素を相互比較しながら理解していかないと、あらぬ誤解を招くことがしばしばあります。特に長文の聞き取りにおいては、これらを全部耳からインプットしなければなりません。
日本人は本来中国語の長文が得意な民族です。しかし、耳からのインプット(=ヒアリング力)が大変弱いため、本来の長所をほとんど生かせていないのです。
「リスニングワールド」では、長文に対応する聞き取りスキルを高めるため、「長文集」でたくさんの長文を収録しています。一つの長文は数百から数千文字位で成り立っており、適度な長さの作文で、国語力アップに大変有効です。しかも、すべて原文の中国語がついているため、音声と文字を相互に認識させる「音字合一」を実践することができます。
【お勧めの利用法】
「長文集」は初級レベル以上の学習者に最もお勧めいたします。特に、国語力のレベルアップが大きな課題となる中級レベルの学習者にとって、これは非常に大きく役立つコンテンツとなります。
長文集の文章には原則としてピン音がありません。また日本語訳も状況に応じて省いています。これは、「漢字そのものが音である」という「音字合一」の考えを実践するためです。漢字と音が直接結び付いた方が、中国語を理解することに有利になります。日本語でも、いつまでも平仮名に頼っていたら、却って文章を理解しづらいことと同じです。
また、中級レベルは中国語の「国語」の範囲に入りますので、日本語訳は却ってスムーズな理解を阻害することも少なくありません。なぜなら、「国語」とは「ある言語をその言語自身で理解すること」だからです。
長文の効果的な学習法は、まず自分で原文を繰り返し朗読する→音声データを聞きながら漢字をイメージする→聞き取れなかった箇所を原文で確認する→再度音声データを聞きながら漢字をイメージする、というステップを繰り返すことです。
この方法により、長文のすべての漢字をイメージできるようになったら、更に反復して聞き、聞きながらその文章の意味を考えて行きます。
よく「意味が聞き取れたらOK」と考えている人が多いですが、それは「ヒアリング力アップのトレーニング」には、良くない方法です。ヒアリングのトレーニングにとっては「すべての音を聞き取る」ことが、「意味を理解する」ことよりも遥かに重要なのです。
多分野の文章を使ってこれらの練習を繰り返すことにより、長文に対する聞き取りの反応や正確性を飛躍的に高めることが可能です。
4.物語・小説
皆さんは小さいとき「お話」が好きだったのではないでしょうか?そして今でも慣れ親しんだ名作童話や理知に溢れた寓話、心踊る冒険のストーリー、心ときめいた恋愛の物語、そして人々の心に深く残り、後世まで愛される名作小説の数々を聞いてみたいと思いませんか?そう、中国語で。「リスニングワールド」の「物語・小説」には、そんなわくわくするような「お話」がいっぱいです。でも、実用中国語学院が
「お話」をお勧めするのはそれだけではなく、「お話」が語学習得に大変有用だからです。
私たちはネイティブ言語(生まれた環境の言語)を習得する中で、必ず「お話」というものに接します。これは日本でも中国でも、他のどんな文化圏でも同じです。これはなぜなのでしょうか?それは、私たちの脳がそれを必要としているからです。
人間は他のどんな動物よりも「思考」という面において、遥かに優れています。それは、ある物事を筋道立てて理解し、更にその先を推測する能力のことで。この「思考力」を養うのに、「お話」は欠かせないツールなのです。この能力によって、私たちはある話の流れを感じ取ったら、即座にその先を無意識で探ろうとします。そうして、私たちは常にある話から、まだ発せられていない「次の一句」を推測しようとしていて、この能力のお陰で、ある程度聞き損じていても「聞き取れている」と感じるのです。これは人間が言語を使う上であまりにも当たり前に持っている能力なので、私たちの多くはそのような能力に気付いてさえいません。
しかし、母国語においては当然すぎるこの能力が、外国語では十分に発揮されません。そのため、中国語学習者には話への反応が非常に遅い人が多いのです。また、話を予測しながら聞くことができないため、ちょっとした単語の聞き間違いや、或いは話し手のちょっとした言い間違いにさえ、理解を妨げられてしまうことが非常に多いのです。
「リスニングワールド」で物語や小説を大事なカテゴリーの一つに設定しているのは、単にこれらが面白いからだけではありません。「ストーリー」にたくさん接することには、言語を習得するための科学的根拠がちゃんとあるからです。
【お勧めの利用法】
「お話」も長文の一種ですので、その効果を最大限引き出すには、長文集の【お勧めの利用法】で述べたものと同じ方法をお勧めします。
ただ、もちろん小さいときのように、あまり分からなくてもただぼうっと聞いてみるのもいいでしょう。いずれにしても繰り返し繰り返し聞くことをお勧めいたします。
5.授業用教材
実用中国語学院では、多くの中国語教室が手掛けられない「教材の独自開発」に早くから取り組んで来ました。特に、初心者への影響が強い基礎レベルは重要と考え、いち早く独自開発教材を導入しました。
多くの中国語教室では、教材は一般書店の汎用品、または北京語言大学編纂の留学生用教材を使っていますが、これらの教材はあまり基礎レベルに向いているとは言えません。まず、一般書店の汎用品は「売ること」が第一目的ですので、何でも詰め込んだ参考書のようになっている場合が多々あります。北京語言大学の教材はとても良い物ですが、世界の留学生が対象で、しかも留学の時間軸に合わせて作られています。日本人が、仕事などをしながら週に何日か通うような学習環境は想定していません。
そこで、実用中国語学院では、仕事をしながら中国語を学習する方向けに、最適な基礎教材を開発したのです。
授業に出る時間が少ないこれらの方にとっては、相対的に家庭などでの「自己学習」が重要になってきます。この「自己学習」にも使える教材が実用中国語学院の教材であり、「リスニングワールド」は聞き取りアップに大きく貢献します。また、全く教室には通わない、「オール独学」の学習者にもしっかりと利用して頂けます。
【お勧めの利用法】
実用中国語学院では「リスニングワールド」を予習などの「自己学習」に最大限生かして頂きたいと考えています。その方法を紹介した「お勧めの予習方法」に詳述していますので、ぜひご覧下さい。